「明日はどの店で万引きしよう」4回逮捕された女性が語る窃盗症の怖さ

社会記事
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窃盗症とはどんな病気? 万引きで4回逮捕された44歳の告白と、やめられない理由

出典:読売新聞

「明日はどの店で万引きしよう」

そんなことを毎日のように考えていた女性がいます。

東京都に住む高橋悠さん(44)は、35歳ごろから約2年間、万引きを繰り返し、その間に4回逮捕されました。

高橋さんが向き合ってきたのは、**窃盗症(クレプトマニア)**と呼ばれる病気です。

万引きはもちろん犯罪です。しかし、窃盗症の場合、盗むことが悪いと分かっていても、その衝動を抑えることが難しくなります。

なぜ万引きを繰り返してしまうのか。そして、どうすればやめられるのでしょうか。

今回は読売新聞の報道をもとに、高橋さんの体験や窃盗症の特徴、治療と再発防止について考えます。

窃盗症とは? 万引きがやめられなくなる病気

窃盗症(クレプトマニア)は、盗みたいという衝動を繰り返し抑えられなくなる精神疾患です。

特徴のひとつは、生活に必要だから盗むとは限らないことです。

お金がなくて商品を買えない場合とは異なり、盗んだ品物自体が目的ではないケースもあります。

盗む直前に緊張が高まり、盗んだ瞬間に満足感や解放感を覚えることがあるとされています。

ただし、万引きをした人が全員、窃盗症というわけではありません。

診断には専門家による評価が必要で、盗みを繰り返しているという事実だけでは判断できません。

病気であることと、万引きが犯罪であることは、分けて考える必要がありそうです。

4回逮捕された高橋悠さんに何があった?

高橋悠さんは、東京都に住む44歳の女性です。

高橋さんは以前、理学療法士として働いていました。

しかし、うつ病を発症し、約1か月休職。
復職後も周囲への気遣いが負担となり、職場で居心地の悪さを感じていたといいます。

そんなある日、スーパーで賞味期限が近いパンを見つけました。

「どうせ捨てられる」
そう考えた瞬間、気がつくとパンをバッグに入れていたそうです。

この行為をきっかけに万引きを繰り返すようになり、約2年間で4回逮捕されました。

本人も、捕まるかもしれないという緊張感や、盗んだときの満足感が忘れられなかったと振り返っています。

最初は小さな行動だったとしても、それが繰り返されるうちに、自分では止められなくなってしまう。

高橋さんの体験からは、そんな窃盗症の怖さが伝わってきます。

なぜ万引きを繰り返した? 本人が語った心理

高橋さんは、最初の万引きから半年ほどで逮捕されました。

普通なら、逮捕されたことが大きな抑止力になりそうですよね。

ところが高橋さんは、次に捕まらないためにはどうすればよいかを考えるようになったといいます。

自ら医療機関に足を運んだこともありましたが、万引きをやめることはできませんでした。

ここで気になるのは、逮捕されても行動を止められなかったという点です。

もちろん、だからといって盗みが許されるわけではありません。

ただ、罰を受けることだけでは解決できない問題があるとすれば、再発防止の方法も考え直す必要がありそうです。

窃盗症と摂食障害には関係がある?

高橋さんは摂食障害の経験も語っています。

性自認は男女のどちらでもない「Xジェンダー」で、女性らしい体形になることへの抵抗感から、中学時代にダイエットに取り組み、拒食症になったといいます。

ただし、性自認そのものが窃盗症の原因ということではありません。

依存症支援に取り組むNPO法人「アスク」によると、窃盗症では女性が多く、摂食障害を併せ持つ人も少なくないとされています。

一方、窃盗症の原因や発症の仕組みには、まだ分かっていない部分があります。

精神的なストレスやほかの病気との関係を含め、一人ひとりの背景を丁寧に調べることが重要です。

どこで治療を受けた?

高橋さんは東京都内に住んでおり、窃盗症の治療や回復に向けて医療機関、自助グループなどを利用してきました。

記事では、窃盗症の患者を数多く診察してきた群馬県の「赤城高原ホスピタル」も紹介されています。

ただし、同病院は専門家の取材先として登場しているもので、高橋さんがそこで治療を受けたと断定できる情報ではありません。

また、万引きした店舗の名前や具体的な所在地も報道では明らかになっていません。

窃盗症は治る? 回復につながったきっかけ

高橋さんが変わるきっかけとなったのは、4回目の逮捕後に出会った同じ症状を抱える人たちでした。

入院先で、自分と同じように万引きを繰り返していた人たちと話す機会があったそうです。

それまで人には話せなかったことも、似た経験を持つ相手には打ち明けられたといいます。

高橋さんは現在、万引きをやめることができており、2022年にはオンライン自助グループ「RoomK」を立ち上げました。

報道時点で約650人が登録し、万引きの衝動にどう向き合うかなどを共有しています。

窃盗症の治療では、医療機関での専門的な支援に加え、こうした自助グループが役立つ場合があります。

誰にも相談できず、一人で抱え込んでしまうこと。

それ自体が、回復を難しくしているのかもしれません。

ネットの反応

SNSでは次のような声が見られました。

・障害だから犯罪をおかしても仕方ないとするのはやめてほしい。
障害者自体の印象も悪くなるし、必死に働いてる障害者にも被害者側にも迷惑。
お店からすればその分在庫と売り上げが合わず何度も確認したり、帳尻を合わせたり、従業員が勝手に持って帰ってるんじゃないか(会社の備品なども)と疑ったりとものすごい労力や気持ちが発生する。
まずは謝罪からすべきじゃないでしょうか。

・この書き込みには非難轟轟になるんだろうけど実際に再犯率を下げる効果があるのはこういったアプローチで、罰を受けても再犯率はあまり下がらないのは数字ではっきりと示されている。
もちろん手癖の悪い人間の手を切り落とせとか厳しいことをネットで外野から書き込んでも1円の万引きも防げない。
被害を生まないためにはこういった活動が必要。

・精神科医という医者がいの一番に対処するからそれは病気で、病気なら「治る」はずだと世間の一部は誤解するけど、依存症やなんたら障害は生得のもので、誰がどうしようが治らないんじゃねえかな。
おっとPTSDは障害だけど、生まれたあとのことが原因か。
ただ当事者や周囲の人間がその依存症や障害との付き合いかたは学べるわけで、現にこの方のように根治はしていないだろうけど、繰り返さないようになった方もいる。(症状がでなきりゃ寛解だと医者なら言うか)
この記事の精神科医も病気であることを強調しているけど、本音はどうなのやら。
あと病気だからと刑事責任が免責されることはない。それはそれ、これはこれと多くの依存症の治療者が思ってはいるはず。

出典:Yahooニュース

「病気だから仕方ない」と言ってしまえば、被害を受けた店舗の気持ちが置き去りになります。

大切なのは、被害を防ぎながら、再発しないための支援にも目を向けることではないでしょうか。

まとめ

今回の記事で印象に残ったのは、高橋さんが4回も逮捕されながら、万引きをやめられなかったことです。

捕まったらもう二度とやらないと思いそうですが、そう簡単にはいかなかったんですね。

正直、万引きと聞くと「悪いことだと分かっているなら、やめればいいのに」と思ってしまいます。

でも、本人もやめたいのにやめられない状態があると知ると、少し見方が変わりませんか?

もちろん、お店に迷惑をかけていい理由にはなりません。

ただ、叱ったり罰を与えたりするだけで再犯を防げないなら、別の方法も必要ですよね。

もし身近な人が同じことで悩んでいたら、責めるだけでなく、専門家への相談を勧めることも大切なのかもしれません。

犯罪を減らすためにも、窃盗症という病気をもっと多くの人が知ることには意味があると思います。

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